学生の声

三谷 勇人

人工知能に関する研究を
学部時代よりも深く行いたかった

情報理工学専攻 修士2年
広島県出身
広島県立広島高等学校卒業
九州大学電気情報工学科卒業

システム情報科学府を選んだ理由は?

人工知能に関する研究を学部時代よりも深く行いたかったからです。学部3年次に人工知能の授業を受けて興味を持ち、学部4年次から人工知能に関する研究を始めました。
しかし、1年では研究できる期間が十分ではないと感じたため、大学院への進学を決めました。システム情報科学府は、研究設備が充実しており、世界を相手に最先端の研究を行うことができる環境が整っています。このような環境下であれば、自分が行いたい研究に全力で取り組めると考え、本学府を選びました。

どんな研究をしていますか? 面白いところはどこですか?

人工知能を用いた文字画像の解きほぐしという研究を行っています。
具体的には、広告内などの文字画像からフォントや文字色、エフェクトなどを分離する人工知能を開発しています。
この研究の面白いところは、デザインの知識がなくても新たな文字デザインを作ることができる可能性がある点です。
例えば、複数の文字画像からフォント、文字色、エフェクトを抽出し、それらを組み合わせて文字画像を生成することで、簡単に新たな文字デザインを作成できます。

将来の夢を教えてください。

システム情報科学府で学んだ人工知能の知識を活用し、社会に貢献できる技術を開発するエンジニアになることです。
また、専門的な知識だけでなく、研究活動で培った能動的に行動する力や論理的思考力を駆使し、答えのない課題に対して解決策や新たな技術を創造できるエンジニアを目指したいです。

今後、システム情報科学府を目指す人へのメッセージやアドバイスを。

システム情報科学府には、充実した研究設備、世界の最前線で活躍する先生方、優秀な仲間が揃っています。
このような恵まれた環境で、自分の興味を深めて勉強・研究できる機会は貴重です。本学府でどんなことが学べるのか、どんな研究ができるのかをぜひ自分で調べてみてください。
そして、この学府なら自分がやりたいことができると思ったら、本学府で自分の興味関心を追求し、勉学・研究に勤しんでください。きっと、みなさんにとってかけがえのない財産になると思います。

小西 伶旺

挑戦と成長ができる
理想的な環境

電気電子工学専攻 修士1年
兵庫県出身
米子工業高等専門学校卒業
九州大学電気情報工学科卒業

出身の県と出身高校、出身大学

出身は、兵庫県です。鳥取県の米子工業高等専門学校に進学し、九州大学に3年次編入学しました。

システム情報科学府を選んだ理由は?

私は大学院に進学し、応用的な専門知識を深めたいと考えていました。
システム情報科学府は、電気電子工学の幅広い分野を深く学べる環境と最先端の研究設備が整っている点に魅力を感じました。先端的な研究が数多く行われており、特に、学部の時から取り組んでいた超伝導モーターの研究に強みがあることに惹かれました。学生や教員が研究に熱心で、挑戦と成長ができる理想的な環境だと感じたため、システム情報科学府を選びました。

どんな研究をしていますか? 面白いところはどこですか?

航空機の電動化を目指し、ジェットエンジンに代わる超伝導モーターの研究を行っています。
超伝導技術は極低温で電気抵抗がゼロになり、大電流が流せるため、高出力なモーターが実現可能です。現在、さらなる性能向上のため、新たな構造の検討や複雑な電磁特性の解明に向けて、3次元解析や実機での評価試験を行っています。難しい課題も多いですが、メンバーや指導教員と議論しながら試行錯誤を重ね、成果が出る喜びを日々感じています。

将来の夢を教えてください。

卒業後は、機械・電気系のメーカーに就職し、利便性だけでなく、持続可能で豊かな暮らしを実現するモノづくりに貢献したいと考えています。
これまで学んできた幅広い電気電子工学の知識と、研究活動で磨いた応用力は、さまざまなモノづくりの現場において活かすことができると実感しています。今後も新たな知識や技術を積極的に学び続け、最終的には、世界中の様々な問題を解決できる技術者として成長したいと考えています。

今後、システム情報科学府を目指す人へのメッセージやアドバイスを。

システム情報科学府では、様々な電気機器や装置に実際に触れながら、電気電子分野についての基礎から応用的知識までしっかりと学ぶことができます。
夢の実現に向けて研究に没頭できる恵まれた環境が整っており、私たちの生活を支える身近な電気製品の仕組みや電力、情報インフラなどを深く理解できる点も大きな魅力です。
もし、電気電子工学分野に少しでも興味があるなら、ぜひ九州大学のシステム情報科学府で一緒に学びましょう!

Pratiksha Mundhe

好きなことを見つけて、
それに夢中になって取り組むこと

情報理工学専攻 修士2年
インド出身
Vasantrao Naik Mahavidyalaya 卒業
Indian institute of Information Technology, Design & Manufacturing (IIITDM) Jabalpur, India : Electronics and Communication Engineering (IIITDM Jabalpur 電子通信工学)卒業

システム情報科学府を選んだ理由は?

高校時代から、電子回路やシステム設計に強い関心を持ち、この分野での高度な学問を追究することを夢見てきました。進学先を選ぶ際、九州大学のシステム情報科学府を志望したのは、現在取り組んでいる研究テーマへの関心に加え、その卓越した教育プログラム、世界的に高い研究水準、そして最先端の設備に魅力を感じたからです。

どんな研究をしていますか? 面白いところはどこですか?

私が現在取り組んでいる研究は、超伝導デバイス技術を用いて次世代の高性能アーキテクチャを開発することに焦点を当てています。この研究の中で特に魅力的だと感じるのは、数十年後にコンピュータが直面するかもしれない課題を考え、それに対する解決策を模索する過程です。非常に未来志向の分野に携わっているという実感が大きな興奮とモチベーションの源になっています。

将来の夢を教えてください。

将来の夢は、現在の技術では解決が難しい課題に取り組み、未来の技術基盤を築くことです。
特に、社会に大きな影響を与える可能性のある次世代の高性能かつ持続可能なコンピューティング技術の研究に直接関わりたいと考えています。

今後、システム情報科学府を目指す【留学生】へのメッセージやアドバイスを。

「好きなことを見つけて、それに夢中になって取り組むこと」というのが、これまでに受けたアドバイスの中で最も良いものの一つです。
九州大学のシステム情報科学府は、私の学問的および個人的な成長のために、非常に素晴らしい環境を提供してくれました。そのおかげで、留学生としての経験は大変充実し、意義深いものとなりました。皆さんにお伝えしたいのは、まずは自分が情熱を感じることができるのはどの分野かと追求し、次にその分野を好奇心とオープンな心を持って追究していただきたいということです。
特に女性の学生さんへ:自分の可能性を信じて頑張ってください!

米本 優生

経験を通じてキャリアに対する
考え方も大きく変わりました。

情報理工学専攻 博士後期課程1年
山口県出身
山口県立柳井高等学校卒業
九州大学電気情報工学科卒業

博士後期課程への進学を決めたのは?

学者への憧れから、もともとぼんやりと進学のイメージがありましたが、最大の決め手は修士1年の冬頃に海外の学会で研究発表を経験したことです。
自身の研究が成果として実感でき、様々な研究内容に触れることで研究の面白さを感じることができました。
また、SPRINGやBOOSTなど経済面での支援が充実していることも、進学を決めた理由の一つです。

博士後期課程に進んでよかったことは?

普段の研究活動や学会・ワークショップへの参加を通して国内外の様々な場所へ行かせていただきました。
また、異なる考え方や文化に触れる機会が増えたことで、新たな視点や考え方を学ぶことができ、これらの経験を通じてキャリアに対する考え方も大きく変わりました。

将来の夢を教えてください。

特に明確なものはありませんが,クリエイティブなことができるといいなと思っています。研究活動を通して学んできた知識をそのまま活かすのは中々難しいですが、それ以外の論理的思考力、コミュニケーション能力、言語化能力などを活かせるような職に就きたいです。

今後、システム情報科学府【博士後期課程】を目指す人へのメッセージやアドバイスを

博士後期課程で学ぶ上で最も重要なことは、自身に合った研究室、指導教員を選ぶことだと思います。システム情報科学府では、情報を得るための様々な手段が充実していると思うので、ぜひ積極的に活用してみてください。

舟木 秀明

博士後期課程で
納得のいく所まで突き詰められた

電気電子工学専攻 博士後期課程3年
兵庫県出身
須磨学園高等学校卒業
九州大学電気情報工学科卒業

博士後期課程への進学を決めたのは?

私は父親が大学教員でしたので、幼い頃から博士後期課程は行くものだと思っていました。
また、父親の勧めもあり修士課程時から5年一貫の博士課程教育プログラムに参加しており、修士課程入学時には博士後期課程への進学が既定路線となっておりました。

博士後期課程に進んでよかったことは?

修士課程からの研究を続けることが出来た事です。
多くの院生は学部4年、ないしは修士1年時から自分の研究テーマについて取り組むかと思います。しかし、院生が2年程度で研究を完了することは稀で、突破口や光明が見えた辺りで修士課程を終えることになります。自分の研究テーマを投げ出さずに、博士後期課程で納得のいく所まで突き詰められたことは良かったと思っています。

将来の夢を教えてください。

私の夢は任期無しポストで研究を行うことです。
博士後期課程では、期限内に研究成果を上げることの困難さを知りました。これらの経験から、私は自分のペースで研究を進めることの出来る任期無し雇用でいつか働きたいと願っています。

今後、システム情報科学府【博士後期課程】を目指す人へのメッセージやアドバイスを

博士後期課程は、研究成果が認められないと修了できず、修士課程と比べて非常に厳しい道のりです。
しかし、私たちの生活は、過去の研究によって築かれています。即ち、あなたの研究が認められることは、人類の進歩に貢献することを意味します。博士の学位は、その貢献の証として与えられるものであり、博士後期課程には間違いなく挑戦する価値があります。
ぜひ、博士後期課程に挑戦してみてください。