[研究室配属][カリキュラム] [平成27年度コア科目学力認定試験の実施について] [コア科目学力認定試験とは?] [履修に関するQ&A]
研究室配属の基本方針
学生のみなさんの希望をできる限り尊重して決定する。
配属決定時期
入学前に研究室希望調査を実施し、その結果に基づいて決定する。
配属希望の研究室教員と事前に連絡をとり、よく相談しておくこと。
決定した配属先は入学式のオリエンテーションで発表する。
システム情報科学府の修士課程の授業科目は、以下の7種類に分かれている。
詳細については教務事務(ウェスト2号館3階)に尋ねること。
日時 | 4月8日(金) | 4月11日(月) |
9:30-10:30 | 計算論 | 暗号と情報セキュリティ |
10:50-11:50 | グラフ理論・組み合わせ論 | 認知科学 |
13:00-14:00 | アルゴリズムとデータ構造 | 記号論理 |
14:20-15:20 | ネットワーク工学 | データマイニング特論 |
15:40-16:40 | 情報理論 | ゲーム理論 |
分野 | 科目名 | 担当教員 | 学力認定試験の出題範囲(キーワード) |
計算機科学 | 計算論 | 竹田 正幸 | 正規言語,Nerodeの定理,文脈自由言語,挿入定理 |
グラフ理論・組み合わせ論 | 瀧本 英二 | 集合,関係と写像,順列と組合せ,オイラーグラフとハミルトングラフ,木,平面グラフ | |
アルゴリズムとデータ構造 | 山下 雅史 | ソートなどの基礎的アルゴリズム,動的計画法などの基礎的パラダイム,グラフアルゴリズム,NP完全性 | |
情報通信 | ネットワーク工学 | 實松 豊 | フーリエ級数,フーリエ変換,シャノンの標本化定理,GF(2)上の畳み込み |
情報理論 | 竹内 純一 | エントロピー,情報源符号化,通信路符号化,通信路容量,相互情報量,クラフトの不等式 | |
暗号と情報セキュリティ | 櫻井 幸一 | 公開鍵暗号,秘密鍵暗号,PKI(公開鍵認証基盤),NP完全,有限体,ネットワークセキュリティ | |
人工知能 | 認知科学 | 森 周司 | ヒトの視聴覚情報処理 |
記号論理 | 藤田 博 | 自然演繹法,タブロー法,述語論理式,充足可能性 | |
データマイニング特論 | 鈴木 英之進 | 決定木,k-平均法,相関ルール,ベイズの定理,ナイーブベイズ法 | |
ゲーム理論 | 横尾 真 | 二人ゲーム,混合戦略,ナッシュ均衡,ゲーム木探索,min-max法 |
科目名 | 参考書/教科書 |
計算論 | [1] Michael Sipser著 (渡辺治, 太田和夫訳), 計算の理論, 共立出版 |
グラフ理論・組み合わせ論 | [1] J. マトウシェク, J. ネシェトリル著, 離散数学への招待〈上〉, シュプリンガーフェアラーク東京, 2002 (J. Matousek and J. Nesetril著, Invitation to Discrete Mathematics(第2版), Oxford University Press, 2008) [2] N. ハーツフィールド, G. リンゲル著, グラフ理論入門, サイエンス社, 1992 (N. Hartsfield and G. Ringel著, Pearls in Graph Theory, Dover Publications, 2003) |
アルゴリズムとデータ構造 | [1] T. H. Cormen, C. E. Leiserson, R. L. Rivest, and C. Stein著, Introduction to Algorithms, MIT Press, 2001. |
ネットワーク工学 | [1] 香田徹著, 非線形理論(電子情報通信レクチャーシリーズ), コロナ社, 2009. |
情報理論 | [1] T. M. Cover, Joy A. Thomas著, Elements of Information Theory (Wiley Series in Telecommunications and Signal Processing), Wiley-Interscience, 2006. [2] J.ユステセン, T.ホーホルト著 (阪田省二郎, 栗原正純, 松井一, 藤沢匡哉訳), 誤り訂正符号入門, 森北出版, 2005. [3] 小西貞則, 竹内純一著, 統計的モデリング/情報理論と学習理論, 講談社, 2008. |
暗号と情報セキュリティ | 2014年度講義HP: http://itslab.inf.kyushu-u.ac.jp/lecture/info_sec2014/doku.php (※ 持ち込みは一切不可) |
認知科学 | [1] 福島邦彦, 大串健吾, 齋藤秀昭著, 視聴覚情報処理, 森北出版, 2001. [2] 森周司, 香田徹編著, 聴覚モデル, コロナ社, 2011. [3] W. M. Hartmann著, Signals, sound and sensation. Springer, 1998. (※ 解答は全て日本語で行うこと) |
記号論理 | 特になし |
データマイニング特論 | [1] D. J. Hand, H. Mannila, and P. Smyth, Principles of Data Mining, MIT Press, Cambridge, 2001. [2] J. Han, M. Kamber, and J. Pei: Data Mining, 3rd ed., Morgan Kaufmann, 2011. |
ゲーム理論 | [1] 横尾真著, オークション理論の基礎, 東京電機大学出版会, 2006. |
コア科目の履修について、情報学専攻では以下のように定めています。
この説明だけではわかりにくいので、この試験(以下、学力認定試験)について少し補足しておきます。
【目的】学力認定試験は独習能力の有無を問うものである
情報学専攻コア科目の講義内容は、みなさんの専門分野にかかわらず基礎知識として身につけてほしい内容です。一方、これらの内容は、自分の修士論文の研究を進める中で、必要に応じて独習すればよいとも考えております。そこで、独習可能かどうかを学力認定試験の成績によって判定します。この点で、学期末に行う試験とは性格が違います。
【合格のメリット】学力認定試験に合格すれば修士論文の研究に集中できる
コア科目学力認定試験の合格は、当該科目の単位修得を意味するものではありません。しかし、コア科目(10科目20単位)から12単位修得すべきところ、合格した科目分の単位を、必修科目を除く講究科目の単位でもって替えることができます。この講究科目は、修士論文の研究に直結した内容ですので、早い段階から修士論文の研究に打ち込むことができます。
【合否と履修の関係】学力認定試験の合否にかかわらず当該科目を履修できる
学力認定試験に合格した場合の履修については、以下のように考えてください。
・専門に近い科目: 合否に関わらず講義に出て、より高度な内容を修得する。
・専門から遠い科目:独習能力があるので「今は」聴講しなくてもよい。
一方、不合格の場合、必ずしも当該科目の履修を義務づけるものではありませんが、「独習できない」と判定されたわけですから、当該科目を履修して基礎知識を修得することを強く勧めます。
【Q】コア科目学力認定試験とは何ですか?
【A】認定試験は、学期初めに実施し、当該科目の独習能力の有無を
問うものです。別途指示のある科目を除き,原則として印刷物やノート等は持ち込み可で、応用能力を試す 試験であり、学期末試験とは性格が異なります。
【Q】認定試験に合格することのメリットは何ですか?
【A】修了要件で、コア科目で12単位以上取得するという条件がありますが、 認定試験に合格すると、その科目を履修する代わりに、 必修でない講究科目の単位を修了要件に含めることが可能となります。
これらの講究科目は修士論文と直結するものであり、早い段階から 修士論文の研究に打ち込むことができます。
【Q】認定試験を受けることは義務ですか?
【A】義務ではありませんが、受けることを強く勧めます。
【Q】認定試験の合否と履修の関係はどうなっているのでしょうか? 例えば、認定試験に合格すると、その科目は履修できないのでしょうか?
【A】認定試験の合否と、科目の履修の間には直接の関係はありません。
合否に関わらず、その科目を履修する/しないを選ぶことができます。
【Q】認定試験に合格し、かつ、その科目を受講して不合格となった場合、
その科目に関して、講究科目の単位を修了要件に含めることが可能ですか?
【A】可能です。
【Q】コア科目で12単位以上、かつ計算機、通信、人工知能の各分野から 2単位以上取得という修了要件と、認定試験、講究科目の関係について、
もう少し詳しく説明して下さい。
【A】正確には、
計算機分野で単位を取得した科目の集合 : X
通信分野で単位を取得した科目の集合 : Y
人工知能分野で単位を取得した科目の集合: Z
Xに含まれない、計算機分野で認定試験に合格した科目の集合:X'
Yに含まれない、通信分野で認定試験に合格した科目の集合:Y'
Zに含まれない、人工知能分野で認定試験に合格した科目の集合:Z'
必修以外で取得した講究科目の集合: W
|X|, |Y|等は集合の要素数を示すとして、
|X|+|X'| ≧ 1, |Y|+|Y'| ≧ 1,
|Z|+|Z'| ≧ 1,
|X|+|Y|+|Z|+ min(|X'|+|Y'|+|Z'|, |W|) ≧6,
max(0, 1-|X|) + max(0, 1-|Y|) + max(0, 1-|Z|) ≦ |W|
の条件がすべて成立することです。
【Q】講究科目の履修手続きはどうすればよいですか?
【A】学部と同様にWebで履修登録を行って下さい。単位認定は指導教員が行います。
【Q】取得単位数が、合計45単位以上という修了要件に関して、 16単位を超えるコア科目の単位、6単位を超える拡充科目の単位数は 含まれますか?
【A】含まれます。
【Q】認定試験の試験成績は、講究科目の成績評価となりますか?
【A】認定試験の試験成績は合否判定のみに用い、
講究科目の成績とは無関係です。
【Q】認定試験に合格し、受講しないコア科目に関して、修了要件の判定時に、
どの講究科目を充てるかを申告する必要はありますか?
【A】申告する必要はありません。
【Q】コア科目「暗号と情報セキュリティ」と、拡充科目
「暗号と情報セキュリティ特論」の関係について教えて下さい。
【A】これらは実質的に同じ科目です。このため、これらの科目の単位を
重複して取得することはできません。ただし、特例として、 コア科目「暗号と情報セキュリティ」の認定試験に合格し、その後、 拡充科目「暗号と情報セキュリティ特論」の単位を取得することは
可能で、かつ、コア科目「暗号と情報セキュリティ」の認定試験に 合格したことにより、講究科目の単位を修了要件に含めることは 可能とします。一方、拡充科目「暗号と情報セキュリティ特論」の
単位を取得した後に、コア科目「暗号と情報セキュリティ」の 認定試験を受けることは認められません。
【Q】二年次に認定試験を受けることはできますか?
【A】 該当科目の単位を取得していなければ受けられます。 「暗号と情報セキュリティ」に関しては、上の項目を参照して下さい。
2016/03/01更新